2020年09月01日

悪魔のトリセツ No.119 防災の日に思うこと

 みなさん、こんにちは。 
 本日、9月1日は、「防災の日」で、関東大震災が起こった日です。 
 また、二百十日(にひゃくとおか)とも呼ばれ、立春から数えて210日だそうです。
 台風や暴風雨が来襲する日と言われます。 

 私としては、阪神・淡路大震災の時のことが忘れられません。 

 当時、道路は激しく壊れ、瓦礫の粉塵が漂っていました。
 自動車や自転車より、徒歩が最も機動力を発揮していました。 
 道行く人々は、マスクを着けて埃を防ぎ、予想外の落下物に備えて帽子をかぶり、転んで怪我をしないよう、両手に軍手、リュックを背負い、スニーカーで歩いていました。 
 それは、パンプスを常用してきた人々にとって、紐靴の快適さを知る衝撃的な経験だったのではないでしょうか。 
 お洒落の方向性が、大きく変化するきっかけだったかもしれません。 
 その後、街は復興に向かい、道路も整備され、ファッションは、服装と靴のコーディネートに、スニーカーが取り入れられるようになり、最近ではすっかり定着しました。 
 
 ハイテクスニーカーなども、ファッショントレンドの仲間入りをするようになりました。
 しかし、機能美が装飾美に変換された現在、見た目のバランスが重視され、本来の靴の着け方さえも忘れられがちです。 
 
 感染症予防のため、外出を控える昨今。体力の衰退を防ぐため、ウォーキングなどが見直されています。 
 しかし、スニーカーこそ、長期的に不適切な使い方をしていると、身体を傷める可能性があります。(また、紐靴と同じような使い方、合わせ方でパンプスを着けているのもそれと同じことです。) 
 用途に合わせて、その都度、適切な靴を選んで、適切に使うことが、安全で快適に過ごすコツのひとつです。 
 一昔前に比べると、消費者も供給者も、それに気付いて来たように思います。 
 そして、それらについて詳しい知識を持つシューフィッターの役割は、ますます重要になってきています。 

 シューフィッターは、
 (社)足と靴と健康協議会に認定されます。
  詳しくは、Webページをご覧ください。                   http://fha.gr.jp/

 お洒落で楽しむスニーカーも、靴の紐をしっかり締めると、安全で歩きやすくなることを、広く再認識されることを祈っています。

  上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ                                   永田聖子
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2020年09月05日

手持ちの靴の棚卸

手持ちの靴を棚卸してみませんか。
天気が良く何の予定も入っていない、そのようなとき保管している靴を出してみましょう。 取り出していると、それぞれにいろんな思い出がよみがえってきます。 中には1回だけ、または2〜3回履いたかな?と思う靴もあるでしょう。 なぜ履く回数が少なかったのか、そんなことを覚えていることはほとんどない、しかし履いてみるとすぐに思い出すものです。 きつすぎた、また靴ずれで痛い思いをした、中にはデザインが気に入り弾みで買ってしまった靴、など。 
履いてみると想い出すとは不思議なもので、痛かったときのシーンまでまざまざと覚えているものです。 靴の感触は頭より足が覚えているのかもしれません。

下記の写真は、ひものついている靴ばかり。 それも茶系ばかり、風合いがそれぞれに違いがあり革はいいものです。 これ以外に黒い靴や、朝のラジオ体操用、サンダル、そしてコンビニ用のスリッポンの靴や草履や雪駄があります。最近増えているのがスニーカーです。
036 重要 (3)  トリミング.jpg

靴の棚から出してみると、同じような靴を選んでいることや毎日同じ靴ばかり履いていることに気がつきます。 
それから足を通して少し歩いてみると靴内の硬さが直感的に伝わってくる靴があります。 特に長い間使用していない靴ほど革や部品が硬化しているもの。 またウレタンソールなどは履いて歩いてみて初めて劣化に気が付くことがある。 
ウレタンに関わらずすべての靴のソールを曲げてみましょう。 中には接着剥がれに気づくことがある。 

ここで、長年履いていない靴、かなり履き古したもの、内張りが硬くなったもの、履いて痛い靴、ソールが劣化した靴は処分しましょう。
しかし実際処分することはなかなか簡単ではありません。 その要因はいろんな想い出が錯綜し未練?や楽しい思いが付いて回るからでないでしょうか。 それから「もったいない精神」でしょうか、素材が革だけに手放したくない、そして金額が高いことも多分に影響するようです。

すべての靴を古い順から一堂に並べてみると、長年の歩みの変化がみえるものです。 
年齢と共に軽くてやわらかい靴になっていること、また自分の好み(色やデザイン)が変化していることに気が付くことがある。 この頃パンプスを履かなくなったなと気づく人もいるでしょう。 それから靴にも流行があることが発見できます。 
靴のキズや傷みがどの靴も同じところに発生しているという人もいる。 そのときはぜひシューフィッターに相談をしてみましょう。

靴の棚卸などやったことがないという人ほどいろんなことに気づくものです。 靴磨きもしてみましょう。 たまに暇があるということはいいものです。

シューフィッター 大木金次

  
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2020年09月10日

靴を綺麗にする

靴磨きはされた事があるでしょうか?
突然、失礼な質問ですね。
スニーカーを履く事が多かったり、あまり磨く習慣が無いと、磨いた事ないという方にお会いします。
毎日しておられる方、磨く必要の無い靴を履いておられる方、たまに磨く方など様々だと思います。
「靴を綺麗にする」
とても大切な事です。
磨く習慣をつけたいものです。
急には、できませんので、少しづつ試してください。
普段磨いていない方は、市販のサッサッサーと拭くタイプのものを使われると良いでしょう。

いつも磨いている方のために、お客様からお預かりした靴を磨いた様子をお伝えしたいと思います。
良かったら参考にしてください。

靴磨きの用具をまず揃えてください。
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クリーナー・クリーム・ブラシなど必要です。
@靴の埃を取ります。
Aクリーナー(ローション)で拭き取ります
B靴クリームをつけます。
Cつやだしで仕上げます。

クリーナーはローションタイプを使用しました。
保湿も兼ねていますので、今回の靴、汚れの状況にはローションタイプを使いました。
皮の皺の中の黒ずんだ汚れは、歯ブラシを使います。
靴の状況によっては、違う靴クリーナーを使います。
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靴クリームですが、今回は指を使っています。
指の温かみが上手くクリームを柔らかくして、皮に浸透していきます。
細やかな仕上がりが期待できます。
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靴クリームを塗った後に豚毛のブラシで磨きます。
その次に、艶出しクリームを塗って、馬毛で磨きます。
豚毛と馬毛は硬さが違います。
硬い方を先に使います。
馬毛は、豚毛より柔らかく、仕上げに適しています。
IMG_9420のコピー.JPG
靴紐も手洗いして、つけると気持ち良いですね。
紐も汚れています。
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自分の靴を磨くことも大切ですが、家族の靴を磨いてみるのも良いかと思います。
きっと、喜ばれます。
指を使っての靴磨きは、あまりされないと思いますが、お休みの日などに一度、お試しください。

シューフィッター 池川成子

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