本日、9月1日は、「防災の日」で、関東大震災が起こった日です。
また、二百十日(にひゃくとおか)とも呼ばれ、立春から数えて210日だそうです。
台風や暴風雨が来襲する日と言われます。
私としては、阪神・淡路大震災の時のことが忘れられません。
当時、道路は激しく壊れ、瓦礫の粉塵が漂っていました。
自動車や自転車より、徒歩が最も機動力を発揮していました。
道行く人々は、マスクを着けて埃を防ぎ、予想外の落下物に備えて帽子をかぶり、転んで怪我をしないよう、両手に軍手、リュックを背負い、スニーカーで歩いていました。
それは、パンプスを常用してきた人々にとって、紐靴の快適さを知る衝撃的な経験だったのではないでしょうか。
お洒落の方向性が、大きく変化するきっかけだったかもしれません。
その後、街は復興に向かい、道路も整備され、ファッションは、服装と靴のコーディネートに、スニーカーが取り入れられるようになり、最近ではすっかり定着しました。
ハイテクスニーカーなども、ファッショントレンドの仲間入りをするようになりました。
しかし、機能美が装飾美に変換された現在、見た目のバランスが重視され、本来の靴の着け方さえも忘れられがちです。
感染症予防のため、外出を控える昨今。体力の衰退を防ぐため、ウォーキングなどが見直されています。
しかし、スニーカーこそ、長期的に不適切な使い方をしていると、身体を傷める可能性があります。(また、紐靴と同じような使い方、合わせ方でパンプスを着けているのもそれと同じことです。)
用途に合わせて、その都度、適切な靴を選んで、適切に使うことが、安全で快適に過ごすコツのひとつです。
一昔前に比べると、消費者も供給者も、それに気付いて来たように思います。
そして、それらについて詳しい知識を持つシューフィッターの役割は、ますます重要になってきています。
シューフィッターは、
(社)足と靴と健康協議会に認定されます。
詳しくは、Webページをご覧ください。 http://fha.gr.jp/
お洒落で楽しむスニーカーも、靴の紐をしっかり締めると、安全で歩きやすくなることを、広く再認識されることを祈っています。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ 永田聖子