毎月15日は、「身体からの、智恵ある囁き」に耳を傾ける日です。
さて、このひと月で、みるみるうちに私たちの世界は変わってしまいました。
まだワクチンも特効薬も開発されていない疫病が、すぐ近くまで迫ってきました。
他者との接触を避けることが、今は私たちにできる防御方法の一つです。
皆さんも、外出を減らす工夫をなさっていらっしゃる事でしょう。
家に籠りがちになるので、運動不足にならないよう、エクササイズに励む話をよく聞きます。
同時に、筋肉痛に悩まされる悲鳴も聞こえてきます。
その痛みは、筋肉に小さな傷が出来ているからだそうです。
怪我をしたのですから、治しましょう。
傷が癒えたとき、以前より太い筋肉に育つそうです。
それを治すのは、自分の身体です。
生き物の身体はとても便利で、自動的に治癒させるシステムが備わっています。
激しいエクササイズはお休みして、良い睡眠を取ると良いでしょう。
眠りと、身体の修理をする成長ホルモン分泌との関係には、深いものがあります。
そのホルモンは、就寝2〜3時間後の、脳が深く眠るときに分泌されるそうです。
3日程で筋肉の傷が癒えてくるので、その時を狙ってもっと頑張ると、また筋肉は傷付きます。それを休めて、回復させて、また傷めて…と、週に2回くらい、強い運動をすると、筋肉が育っていくそうです。
そうです、これは「筋肉を育てる」方法です。
もし、「筋肉を落とさない」方法なら、きびしい運動を急に頑張らなくてもできることがあります。
有酸素運動、つまり、呼吸をしながら動くことです。
ウォーキングはお勧めですが、外出できない今は、ヨガでも、太極拳でも、ゆっくり呼吸をしながら、筋肉をしっかり使う運動などがお勧めです。
安全に運動を行うコツは、関節や骨に頼るのではなく、筋肉を使うこと、です。
楽をしていては効きませんが、辛すぎても続きませんよね。
筋肉がプルプルするくらいの体勢を、ゆっくり3呼吸する間保つ程度で、最初は少ない回数に止めれば良いでしょう。
その動きが楽にできるようになってから、回数を増やして行けば、無理をしなくて済みそうです。
形や量に惑わされず、自分の身体の様子を見て、どの筋肉にプルプル効いているか感じながら、安全に有効に動きましょう。
「昨日より少しだけ頑張る程度」で、これから毎日、挑戦しませんか?
まだしばらくは、我慢が続きます。
皆さんのご健康を、心からお祈りしています。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ
永田聖子