2020年02月01日

悪魔のトリセツNo.112  ハイヒールとスポーツシューズ

 みなさん、こんにちは。 
 毎月1日は、「悪魔のトリセツ」アップの日です。 

 今年も、お正月の箱根駅伝では、手に汗を握る展開に、テレビから離れられなかった人も多かったのではないでしょうか。 
 ところが、このレースに使用された靴について、今、ちょっとした騒ぎになっているようです。 
 弾み過ぎる底のせいで、記録が出過ぎると言うのです。 
 人間の技能を競うはずが、靴の性能により、不公平になっているとか。 
 かつて世界を騒がせた、「エア・ジョーダン」で有名な、ナイキの靴だそうで、外から見てもわからないところに、特別な工夫がなされているようです。 

 それはさておき、パンプスにおいても、靴の性能は歩き方に影響します。 
 ハイヒールパンプスは、記録を出したり歩く速さを競ったりするものではありませんが、美しく歩く姿を作る土台です。 
 優れた機能の靴は、上体のブレを最小限に抑える機能が必要です。 
 見えないところに工夫がされているのです。 

 靴の踵周りには、カウンター芯が入っていますが、その長さが短いと、歩くと足が左右に踊ってしまって、歩みのコントロールが難しくなります。
 歩く動きの中で、足は複雑な動きをしていて、靴の中で、踵は動き回るのです。
 踵の上には足首があり、その更に上の身体もまた、捻れたりほどけたり、複雑な動きをしています。
 踵は、その身体に繋がっています。
 カウンター芯の長さは、どこまで踵のガードレールが延びているか、ということなのです。
 柔らか過ぎても同じです。
 強くて硬い骨が、身体の中の、比較的浅いところに、すぐにあるので、柔らか過ぎると踵の動きに負けてしまいます。 
 それから、靴の底の、土踏まず付近から後ろにかけて、がっちり硬いことも良い性能です。 地面の代わりに、常に足の裏をしっかり支える場所なので、ふにゃふにゃだと歩きにくいのです。 
 柔らかいお布団の上を歩くのが難しいのと似ています。 

 そして、最初で最後に大切なのは、フィッティングです。 
 例の凄いスニーカーも、サイズを合わせずに、ユルユルで履いてしまうと、「凄い」機能が台無しです。 
 パンプスも、サイズを測ってもらって、自分のサイズに一番近いものが、一番、機能を発揮できるのです。 
 
 近頃は、靴のサイズを測るサービスが充実してきつつあります。 
 靴を買う前に、足のサイズを測ってもらうことをおすすめします。    

  上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ-      永田聖子 
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2020年02月05日

玄関にイスを置いて座って靴を履きましょう

日本は靴脱ぎの文化と言われ大変すばらしい生活様式であるといえます。 それは生理的にも衛生の面でも理にかなっており、インバウンドも日本の玄関に接して自国でも採用したいと思っているに違いありません。
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そこで「座って靴を履く」そして「座って靴を脱ぐ」ということを習慣に願いたいのです。 福祉センターや保健センター、福祉会館、公民館などから靴と健康についての講演依頼が増えていますが、そこでは「自宅の玄関にイスを置いてほしい」と話をしています。 しかし実際イスを置くという行動をされる方はまだまだ少数のようです。 その理由は玄関が狭い、時間がない、面倒というものです。 つまり立ったまま足同士で靴の着脱をしているといういつもの習慣から脱し切れていないのです。 
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なぜイスに座って靴を履かなければならないのか?と疑問を持つ人がほとんどです。 
講演会では次のような説明をしています。 座って靴ベラを使って靴を履き踵部をトントンしながらトウ(靴のつま先)を上げたまま靴ひもを結びます。 イスに座って靴を履くのは、非荷重の状態で足は細いため、その状態に靴ひもを結んでから立ってみると足がしまり歩きやすくなるからです。と話をしています。 話の直後座って靴ひもを締め歩いていただいています。 その結果「確かに歩きやすい」とうなずかれる人ばかりです。足をまとめると力が入ることを「相撲(下記写真)」のスライドで納得いただいています。
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暮らしの改善は時間がかかるものです。昔を思い返しますと、まずトイレから改善が始まったような気がします。 農家ではトイレは母屋の中にありましたが、衛生上母屋から離し、しかも台所と反対の方角に移動した。 次に台所の改善が始まり屈んだままの調理スタイルから、立ったまま行うことを推奨しました。 その後水道が引かれるようになり、トイレは家に中に。
それからみると『玄関にイスを置こう』という改善はごくごく小さなことです。
しかし靴は一歩一歩毎日の行動に密接に影響するものです。 他人の目には見えにくい改善ですが、その結果は履く個人に跳ね返ってきます。それは重要なことで子どもを含め家族全員の健康問題なのです。 
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店頭でシューフィッターは顧客が座った状態のまま靴を履かせていますが、その座るという意味合いを理解せずに帰られる顧客が多くとても残念です。 多くの方がおもてなしの一部と思っているような気がしてなりません。 もちろんおもてなしも大事です。 
フィッテングで忙しい中、販売員も顧客に啓発を願いたい・・・「靴は座って履いてほしい」と一言アドバイスをしてほしいものです。

シューフィッター 大木金次
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2020年02月10日

高齢者の足と靴   転倒

70歳代、80歳代の方々も見た目年齢がお若くてびっくりする事が多いですね。
お顔が艶々、姿勢も良く、アクティブな日常を過ごされている方々を見習いたいと思っています。
そんな、素敵な方々も「転倒」を機に良くない状況になっていくことが多いのです。
「歩く」事は大切ですが、人混みでの歩行は気をつけて欲しいと思います。
「駅」などの階段もエレベーターやエスカレーターを使いましょう。
荷物を持っている場合も多いですし、履いている靴もウォーキング用でない場合が多いです。
ウォーキングスタイルでないのに、同じことをす?のは危険です。

靴は、購入時にピッタリ合っていても、古くなってくると伸びて大きくなってしまいます。
自分で点検してください。
中敷調整や、靴下での調整、新しい靴の購入も含めて、考えてみましょう。

普段から階段、坂道をウォーキングコースに取り入れることも大切です。
階段や坂道でのコースを歩いていると、驚くほど軽やかに歩けるようになります。
ぜひ、取り入れてください。

あちらこちらで、梅が満開です。
しっかり丁寧に歩いて、自然を楽しむ。
インフルエンザやコロナウィルスの情報が流れるこの時期は、心も身体も弱る時期かもしれません。
空気の良い屋外に、出かけてください。



シューフィッター  介護福祉士  池川成子

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posted by k-burogu at 08:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする