2019年09月01日

悪魔のトリセツ No.107 歩く能力を失いそうになる環境

 皆さん、こんにちは。 
 シューフィッターで、ウォーキングマスターの永田聖子です。
  毎月1日は「悪魔のトリセツ」の日。
  さて今回は、快適な日常生活に潜む悪魔についてお話しましょう。 

 私たちの暮らしている日本には、少しの平野とたくさんの山があります。
 平野は住みやすいですが、人口が増えて、山を切り開き、海を埋め立てて、住み暮らす場所を増やしています。

  鉄道ができ、道路が整備され、どこへ行くにも便利になりました。
  駅にはエスカレーターやエレベーターが完備され、住宅街では自家用車が一人にほぼ一台ある家もあることでしょう。 
 便利は幸せなことですが、それと同時に、歩く機会も失いがちです。 

 それに、家族の形も昔と違い、独り暮らしが増えました。
 大きな家より、清潔でシステマチックなワンルームも快適ですね。 
 エアコンもテレビもリモコンで思いのまま。   家に帰って一度腰を落ち着けたら、もう動かなくても済みます。 

 社会環境も変化して、子供たちは走り回ることよりも、ゲームに夢中です。 


  ところで、人間が2本足で移動する能力を獲得したときから、それは命を維持する仕組みの一部になりました。
  歩かなくては、筋力が落ち、骨にカルシウムが沈着しにくくなり、血液循環も適切にできなくなります。 

  私たちは、歩かなくてはならない身体なのです。

  パンプスで足や身体を傷める以前に、まともに歩く事ができなくなりつつあります。 
 パンプスを悪魔と呼ぶ前に、私たちの歩く能力を奪うものは何なのか、考えてみませんか? 
 それは、みなさん各々違うはずです。

  急に張り切って慣れない運動をしても、長続きしなかったり、怪我をしてしまっては本末転倒です。 
 自分の環境に合う方法やペースで、歩く機会を増やして行きませんか?   


 上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ      
          永田聖子
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2019年09月05日

パンプス・・・男の私も履いてみました

頭から足もとまでのいろんな身の回り品の中でもっとも妥協の難しいものは靴ではないでしょうか。 靴とは不思議な履きものです。

写真のパンプスは私が履いたもの、使用期間は一週間程度ですが今から30年ほど前の話です。
履いてみなければという気持ちになったきっかけは、「パンプスは難しいですね」という顧客の言葉でした。そのような嘆きが次から次に絶え間なく聞こえてきたからです。 そしてパンプスを履きたいという女性の「深い心理」がちょっとでもわかればという気持ちもありました。
IMG_1136 重要 25.5p ブランド抹消.jpg

靴の売り場で使用することもあり何の抵抗もなく足入れをして購入。 サイズは25.5の2E (常日頃の男性用ビジネスシューズは 24.5の2E)。 スラックスを着用していることもあり、立っているかぎりあまり目立つこともないが、後方から見れば首をかしげる人もいたのではないだろうか。 しかしフィッテング時、膝をつけばパンプスであることが明らかですが、それでも「ちょっとおかしい」というような顧客からの指摘は一人もいなかった。 靴の指摘ほど難しいものはない、さらにパンプスとなると口を閉ざしてしまうのではなかろうか。

使用中の履き心地と感想・・・階段を降りるときに不安を感じた。トウが長いこと、ヒールが高く細いこともあり階段のステップに狭さを感じた。 中腰やひざをついたとき小ゆびが相当圧迫された。 ストック内で脚立の使用に不便(上りにくい・降りにくい)があった。 歩幅が広がりにくいため、急ぎの用事が入るとイラつきを感じた。ヒールによる傾斜を常に感じいつも姿勢の維持に神経が働いていた。
結果的に仕事終了後に疲れが出やすかった。 ただ足が健康であったことが救いになったようです。 「老化は足から」年齢が高くなればパンプスの影響は出やすい。 パンプスを履くには年齢の小さいうちから健康な足作りが欠かせない、と感じたものです。 女性の心理については残念ながらわからずじまい、それは当然のことですが。


履きものの流行は洋服ほど変わりがないものの時が経ち気が付くと、いつの間にか変わっていることに気が付く。 ヒールの高さ、ヒールの
デザイン、トップラインの形状、トウの長さ、太さなど、よく見ると意外に変化しているものです。
パンプスの魅力はプロポーションの美しさ、キレ感という表現のあいまいなものがある。 店頭で顧客のパンプス選びを見ていると、目の高さに持ってしみじみと見つめている光景に出会うことがある。 さらにパンプスを手の平に持ち自分の分身のようにとえらえている人もいるようだ。

ところで最近「#KuToo」というハッシュタグをよくみる。 靴による辛さや指定靴への抵抗が記されている。 以前から会社や学校の規定としてはきものが厳しく定められているところがあり今もって変わらないところが多い。 ところがヨーロッパの航空会社の中で、機内の配膳時にフラットな靴に履き替えをしているところがある。 世の中は変わりつつあります。
靴の身だしなみは非常に重要ですが、靴という道具は足を保護したり、その真逆になることもあるという実に面倒な身の回り品です。 そのことをわきまえ、規定や指定する場合は組織の管理者がまず決定する履きものを自ら着用してみることである。 それほど管理者の立場は重いものがあります。 

パンプスは美しいはきもの、時と場所を考え柔軟に履きこなしてほしいものです。

シューフィッター 大木金次


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2019年09月10日

高齢者の足と靴

少しずつではありますが、足を取り巻く環境は変わりつつあります。
足の情報も多くなってきました。
このブログもその一つです。お読み頂き、ありがとうございます。

高齢になって喘息になる方やリュウマチの診断を受ける方も多くおられます。
治療と同時に予防も行ってください。
また、足のことは歩行に関係しますのでさらに注意が必要です。
関節の変形により、靴が履きにくい。
痛みを伴うので、歩かない、歩けない。
そういう方が多いのです。
お医者様の治療を受けつつ、フットケア、靴選びに注意してください。
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足趾の盛り上がりにより、靴の厚みが必要です。
ただ、大きい靴を探して履くと、先に余裕がありすぎて、転倒の心配もあります。
足長・足囲、足幅を考えて靴選びをし、できれば靴紐が締めやすいかどうかも、確認します。
簡単に紐を締める方もおられます。
柔軟な身体に感謝です。
体が硬く、締めにくい時などは、台を用意して練習しましょう。

諦めていた温泉旅行やお孫さんとのディズニーランド旅行など、意外と簡単に快適に行ける場合があります。
靴屋で良かったと嬉しい瞬間でもあります。

足の手入れ、フットケア、靴選びは高齢者にとっては必須アイテムなのです。
まだ、そのような気持ちでない方は出来るだけ早く、意識を向けていただくことをお勧めします。

この暑さも、お彼岸まででしょうか。
気候が良くなったら、出かけましょう、快適に!

上級シューフィッター 介護福祉士 池川成子 







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