2019年05月01日

悪魔のトリセツNo.103 靴選びの「5W1H」

 皆さん、こんにちは。
 新しい年号「令和」を迎え、最初のブログをアップさせていただき、嬉しく思います。
 これからも、よろしくお願い申し上げます。

 では、本題に入りましょう。

 「何を、いつ、どこで、誰が、なぜ、どのように」は、靴選びに於いても重要です  
 なぜなら、靴も、道具だからです。  

 靴の用途は、歩くためだけだと思われがちですが、それだけではありません。  
 靴の国では、屋内でくつろぐための靴があります。  
 例えば、寝室で着ける「ミュール」、居間で着ける「スリッポン(Slip On)」などです。  

 スリップ・オンの一種、「ローファー」は、一説では怠け者(手抜きする)「loafer 」が語源と言われることがあります
 結ぶべき紐が省かれて、着脱簡単ですね。  
 余談ですが、英語では対になっているものを、律儀に数えます。
 靴は左右2つ一組なので「shoes 」と複数で表現するそうで、一つと言わず、複数で言うのです。 
 「loafer 」と言うと、「仕事をしない怠け者」の方の意味になるそうなので、靴のローファーは、「loafers 」だそうです。  


 さて、日本では、近年急速に靴が普及しました。  
 室内で履き物を脱いで過ごす生活様式には、着脱簡単な履き物は歓迎され、特に、お洒落で着脱しやすいパンプスが、ハウスキーピングに勤しむ女性に瞬く間に普及しました。  
 社会に出て働くのではなく、家庭のマネジメントを任された「奥さま」の、絶好の相棒となったようです。  

 それに対して、社会に出て、家庭に稼ぎをもたらす男性は、紐靴を着けてしっかり働きました。  
 そう言えば、近頃ファッションの最先端に躍り出た「ダッド・スニーカー」の「ダッド」は、daddy =お父さんの事だそうです。  
 日頃、キリリと紐を締めた靴で頑張るお父さんも、休日はゆるゆるの楽々シューズで寛ぐのでしょう。
 履き口はクルリと繋がっていて、紐は付いていますが、締めなくても脱げないで歩くことができる、一種のスリッポンとして使うことができます。  

 ところで、紐靴はとても便利です。  
 足の甲の部分で身体を靴底に留めるスタイルなので、足の趾を動かせます。
 パンプスで痛め勝ちな足の趾(ゆび)のダメージを回復するのに使えます。 
 もうひとつ便利なのは、紐を緩めたまま、スリッポンとして使えることです。
 着脱しやすいような紐の締め加減で、「脱ぐためのフィッティング」をして、出掛け先で歩くことが長引いたら、紐を締め直し「歩くためのフィッティング」に変えることができます。
 スリッポンとして使う場合に忘れてはいけないのが、靴べらを使うことです。
 靴のかかとは、安全に快適に歩くためのガードレールです。  


 いずれにしろ、用途に合わせた靴の選択と、適正な着用が不可欠です。 
 年号が変わって平成を見送っても、「靴の5W1H」は、見送らないで下さいね。  


 上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ      永田聖子  
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2019年05月05日

足のアーチの機能

「身体は足の上にある」と言われ、その体重を一手に引き受けているのが足・足裏です。 しかし最近はいつの間にか足の存在すら忘れかけ、足で立っていることさえ忘れてしまっていることが多いようだ。 ただそれでいい、それが足の存在であると語られ、常時頭に足が浮かんでくるようでは全身が疲れ果ててしまうと言われています。 
裸足.jpg

俗に「足は縁の下の力持ち」とも評され、まさに立つ役者です。 ところで自分のアーチについて関心をもっている人がどれほどいるだろうか。
アーチの高さについて,店頭で顧客と話をしていると「自分のアーチは低いほう(または高いほう)です」と理解をしている人は靴で困っていることが多く、足や靴について相当な学習を積んでいることが多い。 しかし学習をしている人はごくごく一部である。 
時間のある方は先月5日の当ブログ「ケガの後遺症 ゆびの開きや縦横アーチ」をご覧くさだい。 アーチの低下がもたらしたと思える機能の低下を記しています。

ここでアーチの機能について記してみます。
立ち方が安定する
ゆびに力が入りやすい
歩行の推進力を助ける
頭部へのショックの軽減
機敏な動作ができる
あおり歩行を助ける
バネの作用をする
28個の骨の正常なポジションを保つ
足裏の神経や血管を保護するなど。

こうしてみると生活する上で重要なことばかりです。 
暗い話になりますが、もしアーチの機能が低下していたらと考えるといかがですか? 空恐ろしいことです。

最近若い人ほどアーチが低下していると言われており、日本人の甲高幅広という勇ましい足、どっしりとした立ち方をする人にお目にかかることが少ない。 以前アーチの形成は小学入学ごろとされていたが、最近は小学半ば頃とも言われ始めアーチの形成が遅くなっているようです。 アーチの形成する時期は子どもが成長するときで、足ゆびを積極的につかってこそ豊かなアーチになる。 
アーチの形成そしてアーチの左右差にも関心をもってほしいものです。

シューフィッター 大木金次
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2019年05月10日

若者の足  令和新時代

気持ち新たにブログを書いています。

平成生まれの息子のお話です。

平成16年(10歳)のフットプリント、平成18年(12歳)・・・・・令和元年(24歳)
3枚のフットプリントを添付します。
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1年に一度、フットプリントをとっています。
その中の3枚です。

小学校高学年になりミニバスをする頃に膝の痛みがでました。
そして、フットプリントをとる事にしました。
アーチはなく、ベタっとした足裏を見て、本人も驚きます。
アーチのこと、足の事を説明しますと足の大切さをやっと理解したようです。
靴紐をしっかり締めるようになり、上履きや通常履く靴も、丁寧に履くようになりました。
痛みもなくなり、中学校は吹奏楽部でしたので、足に負荷が掛かる事も少なく快適な毎日が続きます。
そして、平成19年頃から、フットプリントでは少しアーチが見られます。

このような足の若者が増えています。
来店される若い方、就職する頃に気づく方もおられます。
ほとんどの場合、切羽詰まった時に来店されるのです。
息子も同じで、痛みがなければ考えて実行しなかったでしょう。
ジワジワと起こる身体の変化には、のんびりしてしまうのですね。

どうしてそのようになったのか?
遺伝性も大きな原因だと思います。
息子は小さな頃から、外遊びが少なく、歩く機会も少ない状況だった事も一因です。

足の成長期に運動する大切さや靴の大切さ、骨やアーチの事を知っていれば防げることも多いと思います。
知っていても難しいときもあります。
靴を履く時には
「早くしなさい!」の言葉は控えたいものです。
自分の足を、大切にして欲しい。
気がついた時、足の状況を知る努力をして欲しいと思っています。

息子は楽器を吹きます。
座って吹いたり、立って吹いたりです。(安定しないと困ります)
足の状態は演奏に影響します。
上手に吹くために、気持ちよく吹くために、吹くことに最善を尽くすためにも靴選びは慎重にします。
そして、演奏に最善を尽くします。

新しい時代、多くの方が足を大切にする時代になるよう期待したいと思っています。
新しい時代もよろしくお願致します。

上級シューフィッター 池川成子











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