2016年11月01日

悪魔のトリセツ bT9 ハイヒールトレーニングの好機到来!

朝晩の冷え込みに、秋の深まりを感じるこの頃。
今秋のトレンドはブーティーやショートブーツ。兼ねてからのアリユールムードで、ヒールも新旧さまざまな表現があり、選択肢豊かです。

さて、足は脚から這えています。特に、身体に靴を繋ぐ最も重要なポイントは、踵です。
足の踵と、靴の踵が密着していれば、靴に履いている人の意思が充分に伝わり、それは操作性の高い、頼もしいアイテムとなります。

パンプスの場合、足の踵と靴の踵を密着させるための仕掛けの部分は、爪先などの限られた小さなものとなり、身体への負担が大きくて長時間の装着に耐えられない事もあります。
しかしブーツは、足首周りを甲革で靴底に密着させる事ができるので、身体の負担を分散させるアタッチメントです。

ゆび先を締め付ける負担が少ない履物、ブーツなら、ハイヒールを着けている時の、姿勢の保持の、絶好の練習になるのです。

ブーツの甲革でしっかり体重を受け止めると、足の底の前方にかかる力が少し分散されます。爪先に落ちる力を、靴底と甲革で抱き止めて吊り上げているイメージです。
足の裏やゆび周りの痛みが軽減されているので、姿勢の保持に気持ちを集中させる事ができます。

ごそごそのフィッティングではなく、踵から足の甲にかけて、しっかり身体を抱き止めてくれるようなブーツを選んで、秋冬のうちに、ハイヒールを履くときの姿勢を作っておくチャンス、到来です。

上級シューフィッター 永田聖子
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2016年11月05日

一流ホテルのロビーに靴磨きコーナー〔東京〕

ホテルには靴磨きコーナーはつきもののようですが最近は少なくなっているようだ。 コーナーを拝見していたところブラックタイをつけた紳士が訪れ靴磨きを依頼していた。 法事にでも出席するようにみえたが、靴は汚れている風でもなかった。 式などに出る前に このような靴磨きコーナーがあると気持ちが落ち着くのではないだろうか。
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コーナーは顧客二人が磨けるようになっており、三段上がって正面を向き座るようになっている。 その後、磨く職人は顧客が使った階段を手前に引き、開いた隙間に入りその階段に腰をおろすようになっている。
磨くメニューとして10分と15分のコースがあり、トウ(つま先)などに入念な光沢が必要な顧客は15分になっている。 そのために時計が足もとに準備されている。 また光沢の確認のために電気スタンドが設置されている。
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一心不乱に磨く職人、その手つきのあざやかさに顧客は満足しているようだった。 その証に、顧客は磨き終えるまで職人の手元をじっとみており、それ以外はまったく眼中にないようだ。 わずか10分ですが、遠巻きに見ていると決して短時間ではない。 左右の靴を磨き終えるまで顧客は足もとに引きつけられている。 終了後、支払いを済ませ、足もとを見ながら満足したような顔つきで去っていった。

短時間に終えるには段取りが欠かせない・・・左手のボックスには手際よく道具が並んでいる。 洗濯をしている小さく切った折りたたんだ綿のクロスが積まれている。  何度も使うブラシは縦に入れられ手先で取りやすいようにしている。
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入口には靴磨きのセットや靴磨きの前と後のサンプルがディスプレーされており、それぞれには丁寧にコメントが添えられている。 
さりげなく、よく磨かれた世界の一流品のパンプスが磨き台の上にディスプレーされていた。
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職人さんと少し話をする時間があったが、顧客のご要望にはできるだけ応えるようにしていると。時には預かって仕上げることも多いと語っていたが、若いのに笑顔が絶えることはなかった。 靴がよくよく好きな職人なのであろう。
デニム地の洒落た靴を履いていた顧客が磨いてほしいと入ってきた。 「申し訳ありません」とやんわりとお断りをしていた。 その物腰の柔らかさに温かさを感じた。

靴磨きの職人が今増えつつあるが、クリームを素手でつけている様子もなかった。 かつての靴磨き屋さんとはグレードがまったく違っている。 心を健やかにさせてくれる、靴磨き職人さんのますますの増加を期待したいものです。
シューフィッター 〘大木金次〙  
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2016年11月10日

高齢者の足と靴 (靴紐結び)

日暮れが早くなってきました。
朝夕も冷えてきます。
体調管理にご留意ください。
高齢者の方が紐を結ぶのは、なかなか大変です。
「しゃがむ」→「指先を使い紐を結ぶ」
「しゃがむ」行為が簡単には出来なくなってきます。
「体操」する事で、体の柔軟さを保とうとされている方が多いのですが一週間に何度その時間を確保できるでしょう。
家を出るとき、出かける度に紐結びを体操として行ってみてください。
身体は柔軟になりますし、足の為にも良い効果があります。

「私はしっかり紐締めてます。でも最近小指が痛いです」という質問を受けました。
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履かれている靴を前から見ると確かに、しっかり結ばれていました。
歩き始めて、様子を見ていましたが、やっぱり踵がゆるゆるとしています。
写真のように後ろで余っている、靴紐の締め方は関心しません。
しっかり、靴の踵部分に足の踵を合わせてみましょう。
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色々な締め方があります。
この締め方は時間もかかりますが、緩みにくく、しっかりします。
甲の部分でループを作りそこに紐を交互に通します。
ループがくっつかないように注意します。
今日は、脳梗塞で倒れ後遺症の残っている方に紐を締めさせて頂きました。
締める前と、締めた後では、歩き方が全く違い、周りにいた方もびっくりしました。
足、足首周りがしっかりする事で、歩き方まで変わったようです。
健脚者以上に変化が見られました。
歩く度に身体に揺れがある方も、揺れの軽減になりました。
中々、靴店の店頭では説明の時間を取ることが難しいのです。
「紐結び」、隙間時間、空いた時間、ちょっと時間ができたら、実行してみましょう。
シューフィッター 池川成子
posted by k-burogu at 00:00| Comment(0) | 靴と足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする