2016年08月01日

悪魔のトリセツNo.53 足は脚から生えている


 足は、脚から生えている。
 至極、 当たり前の事ですね。

 ところで、靴選びの時はデザインに気を取られて、歩きやすさを忘れがちではありませんか?
 パンプスを美しく履くには、「運転技術」と、体力が必要です。
より上手にパンプスを「運転」しやすくなるコツを、タイトルに込めました。

 一般的なパンプスは、爪先と踵を捕まえて、足に、靴の底をくっ付けています。
 足のゆび先は融通性に優れていますが、それがパンプスを履くうえでは弱点となります。いくらでも小さくまとまってしまうので、長距離を歩くうちに、パンプスの中で圧縮されてしまうのです。
 袋状の靴下、特にストッキングなどの、素材にナイロンを使っている物は、靴と靴下の摩擦を排除してあるので、なおさらです。
爪先を握ってしまうと、足の縦の長さは当然短くなり、靴の中の前方に偏り、結果、足の踵と靴の踵の間に大きく隙間が空いてしまいます。足を持ち上げようとしても、靴の踵だけが、ぱかぱかと遅れてついてくる原因のひとつです。

 そこで頼りになるのは、シューズベルトです。シューズベルトとは、靴に着ける、ゴムなどでできた小さなベルトで、ベルトの付いていないパンプスに使われます。
ダンサーが着けて踊っているのを見たことがあるかもしれません。
このシューズベルトを、なるべく足首に近い位置に止めると、劇的に歩きやすくなります。足が、足首から生えているからです。
パンプスを長時間着けなくてはならない場合、どうしても足が前滑りしてしまいます。シューズベルトは、そんなときの頼もしいお助けアイテムです。しかし。

パンプスは美しく装うためのアタッチメント。ずっと同じ靴を履くより、途中で違うデザインの靴に履き替えたり、出先に中敷きなどを持参しておいて、調整するのが基本です。

 歩きにくいのは、靴ばかりが原因ではありません。使い方を見直して、楽しく、安全に歩いて下さいね。

          上級シューフィッター 永田聖子



posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月05日

靴が軽く感じるには・・・試しに中足骨部にセロテープを巻いてみる

002.jpg   テーピング.jpg

中足骨部を巻いてみると足(靴)が軽くなる。 意外とそのようなことに気が付いている人は少ないようだ。 上記の写真を見ると、両関取の足にテーピングが巻かれているが、相手に勝ちたいという気持の現れである。 この中足骨の位置を巻いてみると、つま先に強い力が加わるようになる。 セロテープでもいいですから家の中で巻いてみて、その感覚を試してみていただきたい。

骨格図 右 5 テーピング.jpg巻く位置は、第一趾及び第五趾のボール部より踵側に、座って巻いてみる。 最初は片足に巻き、その後立ってつま先立ちをしてみる。 巻いた足のほうに力が入ることが感じられる。 その後いつもの靴を履いて歩いてみるとどうか。 靴が軽く感じてとても歩きやすくなる。 ただ巻いて数時間経過後、むくみが出るような巻き方は強すぎるので注意を要する。

いろいろな事を想い起す人がいる・・・・例えば、靴が大きくなった、靴ひもがゆるすぎる、はきすぎている、ヒールが減りすぎている、だから歩きにくいのではないか?と。 そのように考える人が多い。

歩きにくい要因の多くは、つま先に力が入りにくくなったからなのです。 靴が大きくなったことも歩きにくい要因の一つではあるが、足のしまり〔例えば扁平足ぎみなど〕があまくなったことが、もっとも大きなことなのです。 それが上記の関取のテーピングなのです。 相撲は靴はご法度である。 そこでテーピングとなるのである。

靴を履いている人は、靴がテーピングの役割をはたすことが重要になる。 つまりテーピングの位置が靴でしまっていることが、靴選びで欠かせない重要なポイントです。 靴業では、このしまりを『ころし』と、強い言葉を今でもつかっている。 
しかし裸足の相撲と違って靴は、つま先余裕が少なくなりやすく、ゆびに力が入りにくくなることが多い。 つま先は余裕をたっぷり確保することも大事になる。

上記の中で、「座って」と書いているが、座ると足は小さい。 小さな足にテーピングをすることで、力はさらに入りやすくなることを忘れないで頂きたい。 この頃イスのある靴の店が多いのは、そのためである。 専門店をみると、店の中でもっともよい場所にイスが置かれている。
シューフィッター【大木 金次】




posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | フィッティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

靴選びの道具

「高齢者の足と靴」の投稿を続けていました。
これからも高齢者の靴選びに力を注ぎたいと思っています。
今日は、子どもも大人も選ぶときに注意して頂きたい「サイズ」についての事です。
現在履いている靴のサイズと同じサイズのものを求めようと靴を探す方が多いのですが、デザインやメーカーによってはサイズが違う場合もあります。
そんな時のために靴のサイズを測る道具があります。
靴には何センチか表示されていますが、書かれているものと実際とでは違う場合もあります。
[靴の中の長さを測る道具]を作ってみました。
7月に「人の足と靴」のセミナーでベッカー先生が使っていたものを見て作ることにしました。
ベッカー先生のものはドイツのサイズ表示なので、日本のサイズ表示のものがあれば便利ですね。
キャプチャ1.JPG
少しの道具で、作ることができます。
キャプチ2ャ.JPG


キャプチャ3.JPG


キャプチャ4.JPG
この靴は12.5cmの表示でした。測ってみると12.5cmでぴったりです。
キャプチャ8.JPG
表示サイズと測定サイズが違う場合もありました。
写真投稿は控えますが、表示に頼らず、しっかり測り足に合うものを選びましょう。
靴内側の縫い目や中敷のクッション性によっても履き心地が変わってきます。
表示サイズより靴が小さい場合は「捨て寸」が充分取れません。
指を曲げて履いてしまう場合もでてきます。
自分の靴は履いて確かめる事ができますが、表現する事が充分できない子どもや高齢者の靴選びはこういう道具を使ってみるのも良いでしょう。
(道具は夫、池川裕常の制作です)

シューフィッター 池川成子







posted by k-burogu at 00:00| Comment(0) | 靴と足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする