2016年05月01日

悪魔のトリセツ No.47 歩くためのと脱ぐためを兼ねる優れもの、紐靴。

九州では、大きな地震が相次ぎ、たくさんの被害が出ています。
被災なさった皆様にお見舞いを申し上げます。そして、1日も早い復旧と日常が戻ることを願っています。

ところで、かつて私が経験した阪神淡路大震災で、土埃対策や足元の安全のために普及したのは、マスクと、帽子と、手袋とリュックサックとスニーカーでした。

交通機関は寸断され、悪路を歩く事もあり、転びそうになったとき両手が使えるリュックと、足元をしっかり支えるスニーカーは必需品となりました。
大変な災害でしたが、紐靴の機動力が知れ渡る絶好の機会ともなりました。

「悪魔のトリセツ」は、ハイヒールパンプスの連載ですが、今回は敢えて紐靴の良さを伝えたいのです。

ハイヒールを楽しめるのは、健康な足が備わってこそ。普段は紐靴で、足首近くで、踵をしっかり固定し、足ゆびを自由に動かせる環境を整えてこそ、なのです。
そのためには、正しい紐靴の装着のコツ「かかと、トントン」を外せません。

↓動画は、かかととんとんの歌です。
https://youtu.be/j1R-llDSrgg


私たちは、脱ぐ文化に基づいて暮らしています。その上で、靴の紐は、厄介者の扱いを受けています。
だから、履くのが面倒なら、紐を緩めたまま、手早く足を入れても良いのではないでしょうか?但し、必ず、靴の踵を傷めないよう、靴べらを使ってください。
急いで靴を履かなくてはならないとき、取り敢えず履いて家を出て、信号待ちの時や、電車に乗ってから、など、ちょっとした時間に「かかと、トントン」して、紐を締め直せば良いのです。
靴を脱ぐときは、一番足首近くの紐を緩めて、タン(紐の下の、舌の形をしたパットの部分)をぐいっと爪先方向へ引っ張れば、履き口が簡単に広がり、足を抜くことができます。

紐を緩めた状態では、履くのを簡単に出来、紐を正しく締めたらいくらでも歩ける、紐靴はとても優れた「道具」です。脱ぐためにも、歩くためにも使えるのです。

機動力の優れた紐靴と、スタイルアップするためのハイヒールパンプス。上手に使い分けて快適に歩いて欲しいと思います。

上級シューフィッター 永田聖子
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2016年05月05日

コツコツ運動(骨粗しょう症予防)

「筋肉の衰えを防ぐ運動と、骨の衰えを防ぐ運動には違いがあります」と語る大渕修一氏(東京都健康長寿医療センター) 骨量を増やすためにはコツコツと振動が発生するような衝撃が有効です。 研究結果によると、骨はゆっくり荷重をかけるような運動には反応しにくく、逆にコツコツと衝撃を加えるような運動に反応しやすいと語っています。

さらに、「軽くで結構ですが、立った姿勢から踵をゆっくり上げて、そしてストンと落としてみる。 フローリングのような硬い床面でこの運動を繰り返すと、コツコツと音がする。 自宅で実施するときには、1分間に40回ぐらいのリズムで1分から2分程度、一日1回行えば十分。  慣れてきたら1分間に80回程度にリズムを早めると衝撃力が増加する。 あまり強くドンドンすると脳が振動してしまいますので、軽〜く踵を落とすようなイメージで実施してください」と記しています。

革底の靴はヒールもしっかりしておりコツコツと音がする。 この音がいいとずいぶん言われたものです。 しかし最近は衝撃を吸収するようなウォーキングシューズが多く発売されている。 この状態で歩行を続けるだけでは『骨学』からみて不十分になるということでしょうか。 小生は、今まで筋肉を鍛えることで骨も改善されると思っていたようである。 
上記の解説をじっくり考察すると、人は裸足生活に元を発しているように感じる。科学の発達に甘んじすぎると取り返しのつかないことになるのでは?
靴を脱ぐという素足の日本文化は素晴らしい・・・素足で過ごす時間が貴重に思えてくるのです。
〔内容は『NHKラジオ深夜便5月号』から〕
シューフィッター【大木 金次】
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高齢者の足と靴

「高齢者の足と靴」というタイトルで2度目の投稿となります。
「高齢者」という言葉はとても難しいです。
日本では「前期高齢者」「後期高齢者」という括りまであります。
ここでは、65歳以上の方という柔らかな括りでのお話です。
足にフイットしていなければ履くことのできないパンプス選びのような、気持ちが段々薄れてしまうのが高齢者の靴の特徴でもあります。
「これぐらいでいいか」「仕方ないなぁ」という思いで靴を選ばれる方が多いようです。
「私の足が悪いから、仕方がないんです。」という控えめな態度で靴を選ばれます。
mmm.jpg
左右の足の長さの違うKさんが購入した靴です。
左右の足の長さが違うので靴底も高さを変えて貰ったと言って持ってこられました。
左右の靴底のカーブを比べると、自然な感じに加工されていました。
でも、Kさんは履きにくくてしょうがない、ふらふらするとおっしゃいます。
買ったところに持っていっても解決しない。
困っていました。
脚の長さの違いが例えば3センチあるとします。
ほんとに単純に3センチ高くするだけで履きやすくなると思っている方が大半です。
足の動きはそんなに単純ではなく、靴の作りもそんなに簡単ではない事をまず、知って頂きたいと思います。
価格を追求する前に知っておかなければいけない事がたくさんあります。
Kさんの靴はお預かりして調整しました。
白い線の高さの割合でKさんは履きやすくなりました。
靴底にローリングをつけ、カーブを変えました。
今は、快適な様子です。

Kさんは「履きにくい」と意思表示をされましたが、我慢している方がたくさんいらっしゃる事を日々感じます。
高齢化率は25.1%になったそうです。
何らかのトラブルを抱えた人が快適な歩行をできないままに過ごしています。
浮腫がある方が市販の靴で合わそうとするととても大きな靴を履くことになります。
状況は悪化します。
「靴」が「スリッパ」のようになってしまわないようにしっかり歩けるように工夫しましょう。

【上級シューフイッター 池川成子】













posted by k-burogu at 23:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする