2016年04月01日

悪魔のトリセツ bS5 パンプスのドレスコード後編

前編に続き、 弔事での足元について書きます。

お寺などでは、靴の着脱をする事が多くなります。 近親者の場合、何かとお手伝いをする場面がありますし、着脱が簡単で、歩きやすい物として、足の甲の前寄りにストラップの着いたスタイルはおすすめです。最近は、バックルを光らせないよう塗ってある、気遣いのある物もあります。
また、パンプスに慣れていないなら、黒いレザースニーカーも許されるでしょう。着脱しやすいよう、靴ひもの脇にチャックが付いている物もあります。爪先を隠し、お悔やみの気持ちが現れている履き物ではないでしょうか。

悩ましいのは、スタックヒール。縞模様のヒールは、「何度も」縞が層になって、物事が度重なる事を連想させることがあります。巻きヒールに比べて傷が付いたとき目立たないので実用的なヒールです。黒く塗ってあるものなら目立たないので、場合により許させるものではないでしょうか。

服装を整える上で大切なのは、気配り、心遣いでしょう。いつもはその人を美しく魅力的にするパンプスです。しかし遺族の気持ちに寄り添い、送られる人への尊敬と感謝を表す表現であれば、必ずしもパンプスでなくても良いと思います。

ところで、礼服用に準備しているブラックパンプス、仕舞いっぱなしになっていませんか?
履かない靴は、ご主人さまを忘れています。身体も、靴の履き心地やコントロールの仕方を忘れています。
時には履いて近い所に出掛けて、足慣らし、靴慣らしをしておきましょう。

上級シューフィッター
永田聖子
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2016年04月05日

後足部のミシン目が外側に・・・トップラインの高さに影響しやすい

ピクチャ17.jpg

靴の購入には細心のチェックが必要である。 フィッテングも重要ですが、靴の出来上がりにもチェックが欠かせない。 その一つに靴の後足部からみえるミシンの歪みである。 写真はイチカワと呼ばれるミシン目が外側にずれている。 左の靴と比較するとよくわかる。

靴は左右を同時に比較すると違いが発見しやすい。 実際左右を同時にみている販売員は意外に少なく、顧客はなおさらで今まで左右を同時にみている方に会ったことがない。 靴の出来栄えやわずかな歪みがフィッティングに大きく影響することに気が付いてほしい。

手作りの靴では、写真のようなことは起こりにくいが、量産になるとチェックが甘くなりやすい。 写真からみても決していい加減な商品とは思えないイタリア製品である。 それでもこのようなことが起こるのです。
店頭の陳列は、ほとんどトウ先が前を向いているため、後足部から見ることは少ない。 靴の出来栄えは前からでは判りにくいのです。
そこで靴を手に取ってトウ先を前にして見ることを勧めたい。 その結果下の写真のようにトップラインの高さに気が付くことがある。 ボールペンを置いているが外側のトップラインと平行になっている。 これでは外くるぶしに当たりやすくなることが予想できる。 くるぶしは内側より外側が低くなっており、靴に当たって改めて気がついたとよく言われる。 それも販売員からの説明があって気がつくというのが現実のようだ。
DSC00196.jpg トップラインが高い.jpg
履いて試すと解りやすいが、その前に発見できることが大事です。 トップラインの高さは店頭で回ってみると、回ったほうの外くるぶしが当たっていることがある。 くるぶしの痛みは使用後に持ち込まれることがあるが、その時は踵下に1枚敷くこと、同時にトップラインを手の指で押し腰回りの月形芯を下げるといい。
くるぶし下の痛みは100m歩くのもつらいもの、そのまま我慢するとギブアップすることがある。 歩行中はハンカチやティッシュペーパーなどを踵下に入れるなど、すぐに工夫することが大事です。

靴の購入に当たっては、後足部から左右を同時に見るという習慣をもって頂きたい。
シューフィッター〘大木金次〙
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2016年04月10日

高齢者の足と靴

 今年は大阪天満橋辺りからお船に乗って桜をしっかり観せてもらいました。
船からの景色も格別です。本当に綺麗でした。
桜の木下に敷物を敷いて楽しんでいる方が大勢おられます。
そんな時の履物はどんな靴が良いでしょう。
脱ぎ履きが簡単で楽にできる方がいいですね。
「大きめの靴」の方が都合よいのです。

「大きめの靴」の方がよい場合が多々あります。
@ 敷物の上に座ったり、立ったりする時。
A お医者さんや整骨医で受診する時。
B お食事処、お座敷での食事の時。
C 神社、仏閣に行った時・・・などです。
そんな機会は若い時よりも、高齢になってからの方が増えて行きます。
履いたり、脱いだりが簡単にできるように靴のサイズを大きめに選ぶようになります。
便利なようですが、大きめの靴を履くことで、転倒の可能性が高くなります。
続いていく悪循環!
転倒する事で、しゃがむ事が出来なくなり、さらに履きやすい(大きめの)靴を履くようになります。
「脱ぎやすい靴」と「転びにくい靴」は相反しているのです。

また、「滑りにくい靴」は転びにくいですね。
ぴったり足に合った靴で滑りにくい靴は安心です。
「滑りにくい靴」で大きめを履くとどうなるでしょう。
大きめであるために転びかけて、滑りにくいとさらに危ない場合があります。
足と靴の関係だけでなく、床や地面の状況も大きく関わってきます。
「転倒しないように」という言葉を本当によく耳にします。
「転倒しないために」体操などをする事も大切です。
他に思いつく色々な注意点を一つ、一つ見直してみましょう。
足と靴に関してはシューフィッターのいるお店で相談すると良いでしょう。
介護認定や要支援認定を受けている方も足と靴のアドバイスは専門の方にも相談して欲しいと思います。
より必要な状況であると思われます。
高齢化率は30%を超える地区が増えてきています。
元気に生涯自分の足で歩く事を目標に日々を過ごして頂きたいと思います。
小さな段差や溝、敷物にも注意して歩いてください。
シューフッター 介護福祉士  池川成子
posted by k-burogu at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする