2015年11月01日

悪魔のトリセツ bR5 靴の使い方を教えてくれる靴屋さん

私たちが生まれた時には、また靴を知りません。 日本でも外国でも、生まれた場所の文化に添って、それぞれの履き物の環境が違っていきます。

私たちは「履き物を脱ぐ文化」です。畳の部屋は減っていることでしょう。しかし、家に入れば靴を脱ぐ習慣は、まだまだ主流を占めているようです。
そのため、靴のような、かかとまで覆ってある履き物より、昔は草履や下駄のような、着脱が簡単でいて、鼻緒を足ゆびで挟んでしっかり歩ける履き物を日常に使っていたようです。今でも下駄箱という言葉は、脱いだ靴を入れる箱や棚の名前に残っていますね。

洋風の靴の文化や習慣と、日本のそれとは違います。それをよく解った上で靴を使わなかった結果、足のトラブルに悩まされることになってしまいました。

日本では、日本独自の文化を発達させて行けばよいと、私は考えています。「脱ぐための靴」である、スリップオンが発達しているのもその一つ。スリップオンの続きにあるのがパンプス。利便性のみで愛用されていますが、上手な使い方を、まだ確立できていません。履き分け、使い分けで身体を守る使い方を、最も信頼できる形で発信できるのは、靴屋さんではないでしょうか。
しかし、商売の効率を追うあまり、その情報発信が疎かになってしまうのを残念に思います。

それでも、靴を売ると同時に、靴の使い方や履き分けを啓蒙している靴屋さんはたくさんあります。1人でも多くの人が、そのような靴屋さんと、1日も早く出会える事を願って止みません。

上級シューフィッター 永田聖子
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2015年11月05日

同じブランドでもフィット感は違うのですか?・・・スミス・エバンス効果

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靴の学習会などで常に出る質問は、「同じブランドでもフィット感が違うのですか」というお尋ね。 さらに「同じメーカーでも違うのですか?」と問われることもある。 その後「すべてが違います。同じフィット感の靴はないと言ってもいいでしょう」とこたえることにしているが、質問者は「何とめんどう」というような不可思議な顔つきをし、同じように作れないのか?というような雰囲気で納得してくれてはいないようだ。

ところで、上記のような話をする中、毎日店頭で靴をアプローチしながら感じる不思議、それはまったくといっていいほど同じような足の方が来店しても同じ靴が合うとは限らないことなのである。 そのとき痛切に感じるのは、靴ほどフィッテングの難しいものはないということ。 経営的な話になるが、できる限り少ない在庫で運営することの難しさに直面する。 靴のフィッテングだけは巧みな言葉を使っても説得を得るのはなかなか大変である。

図をみてすぐ理解できる人はすばらしい・ このような結果はシューフィッター養成講座において教授頂いているが、受講者の腹に収まるには少し時間がかかる。 受講時はまったく異次元の話をされたかのようだった。 それほど理解に時間がかかる。 一般の方はなおさらであろう。

図は同じ靴型から違うデザインを起こしているとあるが、最初のデザインについては、スミスさんとエバンスさんは、デザインによって好みのサイズが反対になっている。 このテストは簡単なようにみえるがフィッテイングの大事さを語っている。

メーカーは一つの靴型から 、数種類のデザインを起こしていることが多い。 高くつく靴型に採算性を得ようとすれば当然な思考といえる。 特に日本人はデザインで靴を選ぶと言われている。
デザイン優先の文化からがフィッテイングの文化になることを期待したい。〔図・・・くつごころ・大塚斌著・築地書館〕
シューフィッター〘大木金次〙
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2015年11月08日

足の爪・皮膚のお話

秋の風や光が気持ちよく晴れた日の多いこのごろです。
紅葉も見頃となります。地域によって時期が違うのであちこちと楽しんでおられる方がたくさんいますね。
そんな時に足が痛いと、早めに帰宅したり行く事を止めたりしなければいけません。
勿体無いですね。こんなに良い季節、あちこち行ってみましょう。
足のトラブルの中でも、爪・皮膚のことは多くの人が悩んでいます。
タコ(胼胝)、魚の目、巻き爪など辛いですね。
経験のない方には想像できないぐらいの痛みがあります。
痛みがあるときは、お医者様で治療して頂く事がまず大切です。
迷いのある時、そんなに痛くない時が困ります。
ほったらかしてしまう事です。
歩かなければ痛くない、あれをしなければ痛くない、そんなことを思いつつ日が過ぎます。
でも、ほっておくと悪化してとても辛い状態になり、費用も時間もかかってしまうことも多いのです。

写真1枚目は、タコ(胼胝)です。
靴と足の接触している箇所で圧迫された場所の皮膚が厚く厚くなっていきます。
分厚くなれば痛みが増し、大きめの靴を選んで履く事もあります。
大きめの靴は別の場所を圧迫する場合があります。タコ(胼胝)の箇所が増える事になります。
靴の大きすぎる状態は、けっして楽ではないのです。
靴の中で足が動き、どこかに集中して擦れたりします。
気が付くと爪が真っ黒という方も多いのです。
胼胝もそんな時に増える場合があります。
今までとは違ったところに胼胝ができます。
図1.jpg

激しい痛みがある「魚の目」
こちらは足の中に向かって痛みが増します。
当然、痛みは胼胝よりもきつく辛いです。
図2.jpg

そして巻き爪
図3.jpg痛みのないときにはほったらかしという事が多いのできつくなった時に驚きます。
痛くなった時にはかなりの巻き爪になっている場合が多いようです。
まずは、スリッポンタイプの靴やパンプスを履く時間を減らし、紐靴やマジックシューズを履きます。
でも、紐緩めで履いても意味がありません。
足先が靴の先に当たらないように注意して履いてください。
「履きたい靴が履けない」のは嫌なものですが、悪化した状態はもっと困るのではないでしょうか。
少し我慢して状況が良くなれば、また好きな靴も履くことができるかもしれません。
履けるように早めに注意しましょう。

足裏の皮膚の厚さは、他の皮膚の20倍もあると言われています。
そんな強い足裏ですが、靴選びや、履き方を間違えると胼胝や魚の目ができます。
体重がかかるのですから、ぴったりの靴が必要です。
足にあった靴を履くことを一番に考えて、またその履き方に注意してください。
シューフイッターのいる靴屋さんならちょうど良いものを選んでくれると思いますし、履き方も教えて貰いましょう。
足に合わない靴を履くことで起こる体の歪みは膝痛や腰痛の原因になります。

お出かけの後で、痛くなってから靴屋に来店する方が増える時期です。
できればお出かけの前に足と靴の点検を致しましょう。
ひどくならないように、ひどくなる前にシューフィッターのいるお店に行ってください。
九州福岡のシューズクラトミさんが靴屋さんMAPを作ってくださいました。
こちらも参考にしてください。
「靴屋さんMAP」
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シューフィッター  池川成子
posted by k-burogu at 00:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする