2018年04月25日

銀面の酷い剥がれにはコレを使ってます。其の2

ブログを見ていただきありがとうございます。

何度かご紹介させてもらっていますが、今回もサフィール レノベイティングカラーを使った補修例をご紹介します。

靴.jpg


靴2.jpg


きれいに銀面の塗装がはがれてしまっています。
乳化性クリームでは色ものらず補修できません。

靴8.jpg
そんな時は.....これに頼ります。

靴だけではなく、革製品全般に使用できる優れものです。
コロンブスのアドカラーと比べると、柔軟性が高い印象です。
ニュートラルも含めると、全48色あるのも嬉しいですね。
絵の具のようにまぜて使うことで、色合わせの幅はぐーんと広がります。
今回は、ダークブラウンを使いました。
最初は水を少なく使用し、仕上げに近づくにつれ薄めていくのがコツです♪

ベース作業の次は、クリームとワックスで磨いてあげてください。
今回は、コロニル1909SUPUREMEクリーム(TAN)とサフィールノワールポリッシュ(ネイビーブルー)で仕上げました。


靴3.jpg
靴4.jpg

レノベイティングカラーの通販感想コメントを見てみると、
色合わせが難しいといった声もちらほらありました。
茶色といっても何色もあるのでベストのカラーを1色に絞るのは難しいかもしれません。

修理屋目線でいうと....
近い色を3色ぐらい買っておく。
別の修理依頼の時にばっちり色が合ったらめちゃくちゃうれしい。笑

手持ちのクリームが増えることは、技術の上乗せと同じと考えてます。
修理やお手入れのプロであれば、どんどん増やしていきたいですね♪


[No.44] シューフィッター 小縣 俊介

posted by シュンスケ at 14:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

世界の靴『ブラジル』編

春の暖かい気候になり、体を動かしたくなる季節です。6月にはFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ2018ロシアが開催されます。最近サッカーから目が離せない人が多いのではないでしょうか?サッカーと言えば私はブラジルを思い出します。ブラジルは2回訪れたことがあり、大自然にはとても感動したのを思い出します。今回はこのブラジルの靴をご紹介したいと思います。

まず一つ目は、ラバーシューズの「Melissa(メリッサ)」。ブラジル発のラバーシューズブランドで、とてもカラフルで、日本にはなかなかない色もたくさんあります。ラバー素材を使用していて、日本の梅雨の時期にも履けるのも人気の一つかもしれません。ブラジルのサンパウロに旗盤店があり、入り口は定期的にディスプレーが変わり、そのディスプレーはとても個性的でおしゃれです。ぜひブラジルサンパウロに行かれたら探してみてください。
2つ目は、アンチストレスシューズと言われている「Opananken(オパナンケン)」ブラジルの靴ブランドで、素材は高品質の天然素材、靴の中敷きは解剖学的な特殊加工が施されていて、とても履きやすく、足が疲れにくいそうです。もし見かけたら一度試してみてください。

今回も私の個人的な視点でブラジルの靴を紹介しました。
来月も世界の靴をお楽しみに!

上級シューフィッター&フースフレーガー 藤井恵

posted by ベーター at 16:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月15日

Leather Reveal No.4 革の名前

季節はすっかり春ですね。近海の南では、「のれそれ」と言う、透き通った小魚が獲れるそうですが、実はアナゴの稚魚だそうです。
「のれそれ」だけでなく、同じ種でも、成長につれて呼び名が変わる魚があって、スズキやブリなどは「出世魚」と呼ばれています。

目まぐるしく名前を変える魚のひとつに、「ボラ」があります。
ハク→オボコ→イナ→ボラ→トド
「おぼこいねぇ!」「いなせだね!」「とどのつまり」など、日本国の俗語の語源になるほど親しまれている魚なのですね。
日本は島国で、海の幸に恵まれているからなのでしょう。
同時に、四季豊かで、多様な植物にも恵まれ、食肉は、「さくら」「もみじ」「かしわ」などの別名を持ちます。

さて、お肉に親しむ国でも、食肉の副産物である革について、同様に様々な呼び分けがあります。
成長度合いや雌雄の違いで、革の状態も違い、使用目的が変わるからでしょう。
特に牛は多様です。

さて、私たちが珍味として楽しむ明太子やカラスミなどは、魚のお腹の中にありますが、牛のお腹の中にあるのは「ハラコ」、毛付きのまま加工されています。

産まれて半年以内の子牛は「カーフ(Calf Skin)」更に3か月以内子牛の革は「ベビーカーフ」と呼ばれます。
カーフはきめ細かく美しい銀面を持ち、薄くて軽くてしなやかです。筋もようが残っているのは、血筋の名残だそうです。

少し育つと「キップ(Kip Skin)」
生後半年から2年以内で、傷が少なく、カーフより丈夫です。

生後2年以上の雌牛、「カウ(Cow hide)」は、きめ細かく、なめらかで、丈夫です。

生後2年以上でも、3ヶ月〜半年の頃に去勢された雄牛は、「ステア(Steer hide)」と呼ばれます。

ステアは食肉用に去勢された雄の子牛の事で、気性が穏やかになるので管理しやすく、肉質が雌のように柔らかく骨も細くなるので、お肉の比率が増えるそうです。牛は、早ければ生後6ヶ月くらいで成熟するので、それまでに去勢するのですね。

さて、幼獣のうちの革は「スキン」ですが、生後2年以上は「ハイド」に名前が変わります。若いうちは柔らかい肌をしていて、大人になると、しっかりした皮膚を持つようになるからなのでしょう。

長くなってしまいました。この続きは来月、5月15日をお待ちください。


参考サイト http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/45-bora.html

http://www.nikkaku.or.jp/leather/
https://blog.goo.ne.jp/kuroiusi/e/e7e9c8a2835c58c5054f05eb15ebae28

上級シューフィッター、ウォーキングマスター、レザーソムリエ
永田聖子
posted by kemix4 at 01:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする