2017年05月25日

鏡面磨きの落とし方

ブログを見ていただきありがとうございます。
さて、今回は鏡面磨きの簡単な落とし方をご紹介いたします。
落とし方.jpg
アッパーの色とは違うワックスを使い、がらっと雰囲気を変える磨きをすることがあります。
はじめは綺麗でいいのですが、お手入れを怠ると画像のようにアッパーの色が出て見栄えがかなり悪くなります。磨き直しにはワックスをすべて落とさなければいけません。
では...どうやって落とすのがいいのでしょうか。

以前ご紹介したのは、
ワックスはワックスを使って落とす!!
無色のワックスでブラウンのワックスを溶かすようなイメージで落としていきます。
この方法も正解ですが、今回のようにワックス層がはがれてしまっているような時に有効なのが...
落とし方1.jpg
豚毛ブラシで優しくポンポンと叩きます。
叩くといっても上からかるーく落とすように!!
そうすることで、ワックス層がひび割れアッパーからポロポロとはがれてくれます。
コシがある豚毛ブラシですが革を傷つけることはありませんのでご安心を。
落とし方2.jpg
↑これぐらいまで豚毛ブラシで落としてから無色のワックスを使いましょう。
その後は、いつものお手入れでOKです♪
落とし方3.jpg
厚塗りを落としたくてクリーナーでゴシゴシは不効率で革にもよくありません。
今回のようにひび割れている状況や早くワックスを落としたいときには有効なのでお試しください。

[No.33] シューフィッター 小縣 俊介

posted by シュンスケ at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月20日

世界の靴『スペイン編』

今回はスペインにスポットを当ててみたいと思います。

スペインへはまだ行ったことはないのですが、まず思い浮かぶのがガウディの建築物「サクラダ・ファミリア」、食べ物だと「パエリア」、革製品では上質の革を使った「LOEWE (ロエベ)」などあります。あと日本でもメジャーになっている、ファストファッションの「ZARA(ザラ)」もスペイン発祥です。

スペインの靴で一番好きなのが「CAMPER(カンペール)」(カタラン語で「農夫」の意味があるそうです)。古タイヤを加工したソールを、キャンパス生地に縫いつけた「カマレオン」と呼ばれる靴は、とても印象深いものがあります。靴のデザインもそれまでになかった感じだったので、日本にブランドが浸透しました。今ではいろんなタイプのデザインで展開されてて、毎シーズンデザインを見るのが楽しみです。

スペイン生まれの靴デザイナー「MANOLO BLANIK(マノロ・ブラニク)」は、とてもエレガントなパンプスで有名ですし、スペインのシューズブランドの「CHIE MIHARA(チエ・ミハラ)」は、ブラジル生まれの日系2世で、女性のための靴をデザインしています。

2015年に訪れたパリで出会った靴「CARMINA(カルミナ)」は、スペインのブランドの靴でした。
店頭に伝統的なデザインの紳士靴がたくさんあったり、グッドイヤー製法の分解見本が飾ってあったり。思わずお店に入ったのを思い出します。CARMINA(カルミナ)は優れた品質の革を使っている割には比較的リーゾナブルな価格なのにびっくりしました。

スペインの靴を色々と調べていくと、是非訪れてみたい国の一つになりました。

今回も私の好きなブランドを中心に投稿させていただきました。
世界の靴まだまだ続きます。

上級シューフィッター&フースフレーガー  藤井 恵


posted by ベーター at 03:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

悪魔のトリセツ No.72 靴を脱ぐ生活だからこそ。

履き物は、「閉塞性履物」と「開放性履物」に分かれます。
靴は「閉塞性履物」で、足を覆うように作られています。草履やサンダルなどの「開放性履物」は温暖な地方で発達したのに対し、「閉塞性履物」は寒冷地で発達しました。

西洋では、居住空間でも靴を履いたままなのに対し、日本では、昔から主に「開放性履物」である草履など、足の甲を覆っていない履物が使われてきました。住居が高床式で床下から湿気を逃す構造であり、生活空間では履き物を脱ぐため、着脱しやすいことを優先した履き物が日常的に使われています。(それでも、旅に出るときや農作業など、長時間歩く時は、履き物と足首に紐を結わえるサンダルの1種である、「草鞋(わらじ)」が使われていました。)

靴が日常的に使われるようになったのは近年のことですが、靴を着脱するライフスタイルは引き継がれています。

つまり、歩くことを前提に造られている靴を、脱ぐことを前提に使っています。
ここに、足のトラブルの一因があります。

さて、「閉塞性履物」である靴。爪先が閉じているため、足の趾(ゆび)も閉じ込められています。靴は、足の趾にとって逆境と言えます。前回に書いたように、靴底に添って立ち上がる靴の甲革の側面が、足の趾の動きを邪魔してが上手く動かせないのです。特に、パンプスやスリップ・オンは趾も使って足を靴に固定するのでなおさらです。

しかし、靴のお陰で助けられていることが多々あります。

直接、地面に触れることがなくなり、感染症のリスクを劇的に減らすことができました。

暑い夏の昼間に、焼けたアスファルトを裸足で歩くと火傷してしまいます。 サンダルと違って、甲に日焼けの痕も付きません。

足の裏に、しっかりした底が出来て、歩く力を容易に地面に働きかける事ができるようになりました。

靴のデザインは、そのときの気持ちを表すアイテムとなりました。お悔やみの気持ち、お祝いの気持ち、お客様への感謝の気持ち、その他、諸々。

靴を脱ぐ、脱がないの習慣の違いからおこるリスクとメリットを良く理解して、上手に使いわけましょう。

上級シューフィッター 永田聖子

posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする