2020年04月05日

他の身の回り品と違う靴・・・左と右がある

「利き足はどちらですか?」と伺うと、返事に躊躇する人が多いようです。 そのとき手をイメージしながら考えている人がほとんどで、手のように大方が右ではとなる。 
そこで手と違い、右足を使うには左足がしっかり安定していなければなりません。 そこで右足を運動足、左足を支持足と言い、ボールを蹴る足を利き足とも呼んでいます。 

足と手を比較すると同じようですがまったく次元が違うことになります。 例えば右足が効果的に働くには、バランスのとれた左足が合ってこそ。 役割の違う左右の足に左右同じ靴を購入しているのが現実です。 
そうすると履きやすい靴になるには「履きならし」という時間が必要になります。 履きならしは身につける洋服の着ならしにも似てますが、靴ほど大げさなことではありません。 靴の履きならしは大事でそのとき感じるのが左右差です。
ピクチャ 18 重要.png

履いているうちに、靴の摩耗に少し左右差が生じてきます。 「どうして片方の靴だけが減っていくの」という申し出を受けることがあります。 その多くは上記のように左右の足の働きが違うところにあるようです。 ところが靴は左右が同じように摩耗してほしいと思っている人が多いようです。  ただ靴の摩耗を他人から指摘されると、とてもいやな気分になることがあります。 

中にはソールの交換など修理をすると自分の靴ではないのでは?と思う人がいます。 靴の修理ほどむずかしい仕事はありません。 

今回は非常に些細なことを記しましたが、靴に左右差が起こり「この靴は履きやすい」という評価をいただくようです。  
靴の出来栄えは左右が全く同じ、しかし店頭で左右差が見つかれば購入する人はおりません。 写真は左右差がないことを顧客の前でチェックしているところです・・・靴って不思議な履きものです。 なお靴に左右差が大きく出るときはシューフィッターに相談をしましょう。 

玄関に脱がれた靴を見ると、曲げジワの襞(ヒダ)一本一本にも左右差がみえる、それを称して「靴はその人の人生そのもの」と語った人がいました。  

シューフィッター 大木金次

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2020年04月01日

悪魔のトリセツNo.114  パンプスに「楽チン」を求めないで

 みなさん、こんにちは。
 今、世界中が、大変な事になっています。 
 しばらくは行動自粛など、お出掛けの機会は減ることでしょう。 

 今まで人類は、何度も感染症を御して、乗り越えて、私たちにその経験や知恵を残してくれています。 
 根拠ある知識を元に、安全に過ごそうと思います。 
 いずれまた、パンプスを楽しく履く機会は戻ってきます。 

 さて、今回も、パンプスを着ける心構えの一部をお伝えしたいと思います。 
 まず、久しぶりにパンプスを履くときは、傷んでいないか点検したり、改めて足に馴染ませるなど、準備をして、トラブルを防いで下さい。 
 そして、パンプスでお出掛けする基準は、「楽チン」ではない、ということです。 
 礼服や、お洒落をしてお出掛けする時に着ける靴なので、気合いを忘れないで下さい。 
 
 「楽チン」をお望みなら、「歩きにくい靴」をおすすめします。
  足がスッと入り、かかと周りが柔らかく、ふんわり柔らかいクッションで、軽い物がリラックスできます。 
 スリッパやミュール、足に合わない大きなサイズの靴など、連続歩行に向かないような履き物こそ、リラックスするのに向いています。 

 健康がいかに貴重なものか、健康的な生活を送るのが、いかに難しくて簡単なのか、身に染みる思いをしています。 
 生活のなかで、優先順位が大きく変わるかも知れません。 
 この困難を乗り越えた先には、また新しい価値観が出現することでしょう。 

 ところで、新型ウィルスは、空気感染ではなく、飛沫感染や接触感染だそうです。
 人と適正な距離を取り、手洗いやうがいを徹底し、お部屋の換気を心掛けることなどで、感染予防ができるそうです。 
 リンクを参考までに貼って置きます。厚生労働省の3月31日現在の情報です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html 

 では、次のアップは5月1日の予定です。 
 皆さんのご健康をお祈りしております。  

    上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ  
                                                   永田聖子 
posted by kemix4 at 08:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月25日

常識破りの人気靴店の秘密

約1か月前の話になりますが、足育研究会主催の「足ラブサロン」でゲストの相手役を務めましたので報告したいと思います。
以前にも報告したことがありますが、足育研究会という足と靴の専門家が集まった一般社団法人があります。足と靴の駆け込み寺!というキャッチフレーズで活動を行っている皮膚科医の高山かおる先生が主催している団体です。
僕もこの団体に協力しているのですが、足靴でお悩みの方はまずはここに相談されると適切なアドバイスと、解決に導いてくれる医師やお店を紹介されます。ぜひチェックしてみて下さい。

ところでこの団体が主催している「足ラブサロン」というゲストを招いての勉強会が毎月新宿で開催されています。2月27日に行われた会ではゲストの相手役を僕が担当いたしました。ゲストは三軒茶屋にある靴店「三茶スニーカー」の店主岡山有吉さんです。
この店は大変ユニークな販売方法を取っているのですが、今や全国的に有名な店になり毎日全国からスニーカー希望の方や足にトラブルがある方が押し寄せているお店になりました。
今の時代(コロナとは関係なく)小さな個人靴店は絶対成り立たない!!という雰囲気ですし実際そのようなことが多く見られます。でも三茶スニーカーは本当に小さなお店ですが、多くのお客様でにぎわっているのです。その秘密をうかがいました。

簡潔に結論だけ言いますと、今までの靴店とは全く違う品揃え、接客をしているという事です。つまり商品の特化、そしてすべてのお客様に合わせるのではなく店側がお客様を選ぶ!ということなんです。
常識破りという観点でいえば、岡山さんは「いらっしゃいませ」という挨拶は言いません、岡山さんからお客様に声をかけることもないのです。本当に靴を必要としている方しか相手にしない!と宣言しています。しかし本当に必要としている方には徹底して面倒を見ます。
初めてのお客様には基本2時間、時間をかけるとの事。2時間!!ありえません。
お客様を選んでいるようで実際はお客様のニーズを徹底的に引き出しているのです、それはお客様が普段感じていない潜在ニーズまで引き出すということです。ですから一度買ったお客様は間違いなくリピーターになります。
僕が思わず「三茶スニーカーはお客様のいう事を聞かないお店なんですね」と口走ったら岡山さんは即「でもお客様の本当のニーズを聞き出すお店です」と言われました。
まさにこれが肝ですね(^^ゞ

最後にスニーカーの紐の締め方や、カラフルなおしゃれ感のある締め方も教えてもらいました。
まじめだけではなく遊び心もありますよ。

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また違う機会にお話しを聞きたいと思いました。スニーカーを買う予定の方、関東在住ならばぜひ訪ねて行ってみてください、きっと感動しますよ。

       上級シューフィッター&健康ウオーキング指導士   林 美樹
posted by ミッキー at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする