2017年09月15日

悪魔のトリセツ No.80 非常事態発生!?

タイトルは、身体がバランスを失いそうになったときの、足の裏の気持ちです。

例えば、道のない山の斜面を降りるとき、「あっ、危ない!」「コワイコワイ!」と身体が感じて、足首や膝を傾け、脚を倒して、安定を保とうとします。動く電車の中でも、急に揺れて倒れそうになったときも、同じようになりませんか?重心を低くして、足の裏の着地面積を増やして、少しでも身体を安定させようとしています。
そのときも身体が「コワイコワイ」の体勢になっているのです。

「土踏まず」の名の通り、足の縦アーチは「土踏まない」事が通常の仕事です。
身体が急にバランスを失ったとき、二足歩行の縦長の身体ですから、ともすると盛大に倒れて頭部などに致命傷を負っては大変です。
そんな時は足首を寝かせて通常とは違う角度で足の裏を使い、土踏まずも動員して着地面積を増やし、膝や足首などの関節ににダメージを与えるかも知れないリスクを取ってでも、身体を支えなくてはなりません。
土踏まずが「土を踏む」時、それは非常事態なのです。
それは日常にたまに起こることでもあります。いつでもそれに備えて、膝も足首も、身体の前後方向だけではなく、ある程度は左右方向にも動くようになっています。膝はお互いに内側で支え合って、小さな筋力でとっさに足元を地面に固定することができます。人体は、なんて巧妙なんでしょう!

だから、足元が不安定な時、ついつい土踏まずを使おうとします。
かかとがはまらない靴だと、足元が不安定になるので、いつも「非常事態」の体勢になりがちです。

その靴は、その外出時の目的に添ったものでしょうか?
フィッティングは適正ですか?

現代は、ほとんどの道には舗装が施され、歩きやすいものになっているはずなのに、わざわざ、歩きにくい靴を選んでいませんか?

歩き出すと、身体が、足が、「コワイコワイ」の体勢になっていませんか?

「非常事態」が「常態」になる危険に気付いて欲しいと思います。

上級シューフィッター 永田聖子
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2017年09月10日

高齢者の足と靴 運動機能解剖学と接客

急に朝夕涼しくなりましたが、夏の疲れが出る頃です。

8月末、シューフッィッター補修講座を受講しました。
講師は、新潟医療福祉大学の阿部薫先生です。
靴を販売する際に必要なことは、たくさんあり、勉強は限りなく続く感じです。
難しい内容ですが、分かりやすく、楽しく学べる人気の講座で、お部屋は満席でした。

解剖学と聴くと、本当に難しい気がします。
足の骨の名前など、一生懸命に覚えたのですが、足だけではなく身体の各部位の名前も覚えることが必要だと思いました。
足は、身体の土台になっていますので、足の状況は身体へ大きく影響します。

昔は、裸足になる事もたまにあり、土の上に立つこともありました。
また、随分前は、草履・下駄なので足裏にあたる部分は平らな木や布の上でした。
現在人の地面は靴の中です。
足裏の中敷のカーブやパットの使用は、歩き心地に大きく作用します。
高齢の方は、なお影響が大きいと思います。
また、スポーツをされる方も大きく影響しますね。
中敷で調整する時の事も、具体的に教えて頂きました。
本当に、難しい内容です。
講座は、楽しい!
販売の際も、お客様に「難しい」という印象を与えるのではなく、「楽しさ」の提供をしたいと思いました。
苦痛を伴いながら、歩く辛さから、快適な歩行のできる「楽しさ」をお伝えしたいと思いました。

身体が繋がっていつことは、頭ではわかっていますが、実際に触ったり、見たりする事で、より鮮明に感じられます。
学んだ事が、接客時に役立つように、復習が必要です。
「頑張ろう!」
と思える補修講座でした。
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シューフィッター 池川成子



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2017年09月05日

靴選びはシューフィッターと共に

9月に入り靴専門店やデパートの靴売り場は秋物の展開に入っています。 靴はいつも季節の変わり目に購入するという人は「今年はどんな靴にしようかな?」と考えている人も多いことでしょう。

そこでシューフィッターと相談をしながら靴探しをして頂きたいという提案です。
入店後、最初にシューフィッターをおりますか?と声をかけてみましょう。 話をしてしまうと「買わなければわるいな」という心配が多くの方にあるようですが、もっと気楽に指名してみましょう。 もちろん相談や足の計測は無料です。 大きな声では言えませんが「聞くだけでもいいですか?」小声でささやいてみましょう。 おそらくOKのサインが出るでしょう。

それでは、なぜ自分の靴選びにシューフィッターのアドバイスが大事なのでしょうか?
靴に同じフィット感の履き心地はないといわれますが、それはデザインや靴型、素材、製法などが巧みに絡み合っているのが靴だからです。 
中には新商品として今までにない構造や仕組みを考案したものが出ますが、シューフィッターでもアドバイスに苦労することがあります。 そのため新商品は店頭ですべて履いてみて履き心地を確認しています。 顧客の要望に応えるための試し履きなのです。 靴の感触はすべて違い、シューフィッターはその違いを熟知してアドバイスをしているのです。 靴は見ただけでは解りにくい商品と言えます。

靴のサイズは足のサイズを記しているものが多いのですが、すべてが目安サイズになっております。   
それでも足を計測するのは、足囲も足幅も踵回りのフィッティングも重要になるからです。 またサイズだけではなく足の特徴を知る上で足の観察は避けては通れません。 足の計測は短時間ですがとても大事なことです。

シューフィッターはお客様目線にたっています。 それは次の内容から察することができます。
『シューフィッターとは、お客様の健康管理の一翼を担うとの自覚に立って、足に関する基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家のことです』と記しています。(足と靴と健康協議会〔FHA〕 http://fha.gr.jp/ から )

上記にあるようにお客様の健康管理を担うという自覚をシューフィッターは持ち合わせています。 自分の足は意外にも自分では解りにくいものです。 アドバイスを得ながらゆっくり靴選びをして頂きたいと願っています。
[シューフィッターに関連する内容は今年の1月5日にも投稿しています・・http://shoefitter.seesaa.net/article/444651960.html]
シューフィッター〘大木金次〙
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | フィッティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする